家で過ごしたいという気持ちの意味

皆さん、こんにちは

今朝から神戸は

雨がシトシト降っています。

これでまた一気に

季節が前に進むような予感がします。

 

さて今日のテーマは

多くの患者さんが話されること

 

“最期は家で過ごしたい”

です。

 

私の母も

よく最近はなにかにつけて言います。

「最期は家で過ごしたい。」と・・・

そして、きっと

多くの方はそう願っているのです。

 

 

でも、

現実には自宅で過ごすことに対する不安が

たくさんあり

躊躇してしまう気持ちを私たちは

知っています。

 

“何かあったらどうしよう”

“自分たちで看ることができるのか”

“病院にいる方が安心じゃないか”

 

そして、

様々な気持ちの揺れを

ご家族様も感じていることも知っています。

 

そこで、私たちの考える

患者さんにとっての心からの“安らぎ”

 

それは

ご本人様が好きなものに囲まれ、

自分の今までの生活空間の中で暮らす

という事だと思っています。

 

長期入院で

最後の外泊になるであろうと

医師から説明を受けた方の

外泊支援等させて頂く機会が

あります。

 

そういった時、

患者さんは外泊が決まったその日から

指折り数えて

お家に帰ることが出来る日を

楽しみにしています。

 

そして、

その方が自宅へ帰ったときの顔といったらありません。

嬉しくて、

懐かしくて涙を流す人もいます。

 

もうこれ以上の幸せはないと

訴えられる方もいます。

 

またご家族様も

迷いや揺れを乗り越え、

後悔しない選択をしたことに

笑みをもたらしておられます。

 

それほど

自宅、我が家というのは

患者さんたちにとっては

大きな意味と力をもたらすものであるのだと

感じています。

 

看護師というと

病院で働いているイメージがとても強い。

 

ですが私たちの役割は

病院の中の看護師業務を

することではありません。

 

・ご本人様やご家族様の

 「こうしたい」という思いを実現させる

・ご家族の不安を受け止める

・医療と介護を繋ぐ

 

たくさんの関りを通して

「家で過ごす時間」が安心で

穏やかになるものになるよう

支える事です。

 

 

例え最期の瞬間が病院であったとしても

その人の望む生活を自宅で過ごせたのなら

それは患者さんご本人にとっても、

ご家族様にとっても

とても意義のあるものだと思います。

 

少し難しいかもしれませんが

「その人らしく」

「その人の望む生活」

 

そして、

その人の最期の願いを叶え、

生ききるという形を

看護師として、寄り添い、

支え続けたいと思います。