実りある時間

みなさん、こんにちは。

今日も相変わらずすっきりしないお天気の神戸です。

 

今朝からも

しっかりとセミ、鳴いています。

セミの声って日本人には夏の風物詩と捉えられるのですが

外国の人にとっては騒音らしく、

海外で日本映画を上映される際にはこのセミの鳴き声は全てカットされるらしいですよ。

 

夏真っ盛りです。

 

さて、今日は

少し日本人の死因構成割合の変化についてお話してみたいと思います。

 

日本人の平均寿命は

先日発表された最新の統計でも過去最高を更新しました。

ではみなさんは

「日本人がどんな病気でこの世を去っていくのか」をご存じですか?

 

 

第1位は悪性新生物、いわゆる「がん」

第2位は心疾患(心筋梗塞や狭心症など)

そして、

第3位は―――「老衰」です。

 

私が看護師になった約30年前は、

3位は脳血管疾患(脳梗塞や脳出血など)でした。

 

しかし、

近年この順位は変化しています。

 

背景には平均寿命の延びや医療技術の進歩があり、

「長く生きること」が当たり前になってきた現代ならではの姿が見えてきます。

 

 

「がん」や「心疾患」で亡くなる人が多い中で

「老衰」で最期を迎える方が増えているという事は

自分の持っている今をどう過ごすかということに繋がっていきます。

 

 

自分がどう生き、どのように最期を迎えたいのか。

 

 

もちろん、思い描いた通りにはいかないかもしれない、

でも考えておくという事が大切なんです。

 

 

私は看護師として多くの方を見送ってきましたが

印象的なのは

「自分らしさ」を最期まで大切にされた方々です。

 

もちろん

「自分らしさ」は人、ご家族それぞれです。

 

 

・住み慣れた家で過ごしたい

・しんどくてもいいから外でご家族やお友達とほんの少しの時間だけでもいいから過ごしたい

・大好きだった食べ物をほんの少しだけでもいいから食べたい

 

 

それぞれの方にとっての「らしさ」は違いますが、

それを叶えることが

その人の人生の「らしさ」に繋がっていきます。

 

私はこの統計を見て、

長寿の時代だからこそ、

自分の持っている時間をどう彩っていくのか

考えるきっかけ作りになればいいなと思いました。